2011年9月9日金曜日

ITmediaエグゼクティブ ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術 寄稿(3)



「戦略カードとシナリオ・ライティング」なら形にできる!
 わたしは自分が6社で展開し、結果を出してきた経営の方法の中で最も有効だったのが「戦略の立て方」だと確信している。そしてその技法を整理・理論化して、確立した技法として多くの会社で指導・展開している。それが「戦略カードとシナリオ・ライティング」という、オリジナルで具体的な技法だ。全社戦略の立案だけでなく、部門レベルでの戦略立案にも有効である「戦略カードによるシナリオ・ライティング」とは、

 (1)戦略策定者の頭の中にある思索の断片を「戦略カード」を使ってカード出ししていき、

 (2)幾つかのステップのそれぞれで重要なカードを選んでいき、

 (3)残ったカードを一定の構成構造によって並べていくことにより、「戦略シナリオ」を形作るという具体的な方法である。

 各ステップでは、「思索の言語化」が行われ、最終的には「言語パッケージ」という形で独自の経営戦略を自分でまとめあげることができる。

 次のような5つのステップがある。

 1、目標設定

 2、目標合意

 3、課題の発見

 4、解決策の策定

 5、派生問題と対処

 さらに5つのステップを展開していく「カード操作作業」が具体的に10考えられている。ここでは詳細は省くが、それらの作業手順を追っていけば、最終的には「発表できる形」の自社(自部門)戦略パッケージへ自然とたどり着ける。この戦略立案技法を別名「課題解決型の戦略立案法」と呼んでいる。

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