2011年10月8日土曜日

「経営者の器」 連載(3)



資本承継より経営承継が先だ!
(有)MBA経営 代表 山田 修

◆10年かけて行う経営承継
私の経営実体験からは、「会社を将来も存続繁栄するように仕上げたいのなら、経営承継の方が大切だ」というのが実感である。
実は「資本承継」の方が、備えるのは簡単だ。オーナー企業であれば、資本家経営者がその気になれば短期・長期の資本政策などを整備できる。それにあたっては、税務や経理系の先生方にお世話になればよい。希望するガバナンス形態に適した施策や組み合わせが、選択肢として用意されている。
ところが「経営承継」は、このように簡単にはいかない。もっと長期の時間枠で準備していかなければ、うまい「後継者Mix」にたどり着けない。
「Mix」と言うのは、「後継社長が1人で経営できるわけではない」からだ。
「経営承継には10年かけろ」――この言葉の意味、そして、どんな後継者を育てればいいのか。これから6回にわたり解説する。
<図>事業承継には2つの承継がある

0 件のコメント:

コメントを投稿