2011年12月21日水曜日

「経営者の器」 連載22(最終回)

◆引退後のライフスタイルを捜す

新社長にバトンタッチしたら、現社長はできるだけ早期に引退すること。毎日出社などすると影響力が残り、新社長が機能し始めない。自分が非常勤取締役あるいは相談役などに引く時期を決めておくべきだ。
承継当初は、新社長に対して心許なく感じるところがあるだろう。しかし、そこで出しゃばってしまうと、新社長が経営者として育たない。じっと我慢して、相談された時だけ助言してやるくらいがよい。

「地位が人を育てる」という言葉もある。任せることで、いずれその器にふさわしくなってくる。少なくとも、承継までの10年間を上手く使って育ててきたのならば。
だからこそ、現社長は今から、引退後に楽しめることを捜しておいた方がよい。

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