2012年1月22日日曜日

「社長のための勉強法」 連載13

日々の経営から学び積み上げよう(3)

②組織の最有効化
 「売れる仕組み」は、「外(顧客、市場)」に対して構築するものと、「中」に築き上げるものがある。会社の「中」に仕込む「売れる仕組み」が組織というわけだ。自身が先頭に立って引っ張る社長は多いが、組織や権限委譲などを考えずに展開するやり方は、社員数が二〇名ほどになると限界に近くなる。三〇名になると、完全に効率が悪くなる。
 
 そうならないよう、社長は自社にとって有効な組織構成を考えなくてはならないのだが、世に出ている組織論の書物などは大会社・大組織を念頭に置いて書かれたものが大半で、小規模会社の組織にはそぐわない。
 私は、組織に関しては「信頼できる少数の個人から学ぶ」のがよいと考えており、「社長は社内に“同志幹部”を一人つくれ」と勧めている。信頼できる特定の幹部と徹底的に、かつ頻繁に自社の効率のことを話し合いながら、組織に関する知見を深めていく。現組織の改変や重要な人事案をシミュレーションしながら議論する。

 あるいは外部に相談できる先輩経営者や元経営者を見つけて、「社外メンター」をお願いする。この場合は、仕事上の関係がない人物のほうがよいだろう。

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