2012年12月1日土曜日

破壊的技術とコダック倒産 「本当に使える戦略・使えない戦略」徹底講義(15)

クレイトン・クリステンセン
クレイトン・クリステンセンは『イノベーションのジレンマ』(伊豆原弓訳、翔泳社、2000年)で、「破壊的技術」というセオリーを示しました。

顧客の意見に耳を傾け、顧客が求める製品を増産し、改良するために新技術に投資したからこそ、市場の動向を注意深く調査し、システマティックに最も収益率の高そうなイノベーションに投資配分したからこそ、リーダーの地位を失ったのだ」

クリステンセンは、ハードディスクドライブの8から5,さらに3.5インチ規格への変遷の過程を事例として示しました。顧客満足を追求している、競争優位を有する大企業がそれゆえ敗退する、というセオリーは衝撃的な知見だったわけです。

私は2012年1月に「コダック倒産ーイノベーションのジレンマの呪い」というブログ記事で同セオリーとの関連を指摘しました。
http://yamadaosamu.blogspot.jp/2012/01/blog-post_5866.html

コダック倒産のケースをもう一度振り返ってみます。

(この項 続く)


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