2013年3月24日日曜日

『V字回復の経営』三枝匡 書評167(2)

本書の美点の第一は、文章がうまいということだ。構成も優れている。著者が戦略家として秀逸な証左だ。

経営戦略というのはまず言語行為である。何が問題で、どんな新しいやり方を導入するか、それを言語パッケージ化して、戦略プログラムが確定する。

そうしたら、そのプログラムが組織で実践されるように、しっかり伝わるように構成、表現しなければならない。これらの一連の戦略策定行為は、思索や概念を明示化するという言語行動なのだ。

(この項 続く)

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