2014年4月17日木曜日

春が長野に 甲府盆地 諏訪盆地(4)


春は東京では終わった風情だった。少なくとも桜は散っていた。

当社で会議を行った日の朝、現地の気温はまだ冬と言うべき1度だった。昼の頃には22度に上がり急に暖かくなると、ほころびていた桜がそれこそ目の前で全開となった。

中央線特急あずさで当地に向かってきた前日、大月あたりで
「あー、まだ桜が」
と喜び、甲府に入ると辺り一面赤い桃の花に囲まれうっとりした。

春を追いかけ、追いつき追い抜き、冬に来てしまったと思った朝のその日のその昼、私は満開の春のただ中で嬉しい話を聞くことが出来た。

(この項 終わり)