2014年6月17日火曜日

本を書く (30) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎 

実は吉岡先生も源氏がご専門で、松尾先生のお弟子だった。私の正式の指導教授のお二人は源氏物語が専門でいらした。
 
私淑していた大野晋先生は言わずと知れた古代国語学の擡頭でいらっしゃったが、大野先生も源氏について本を著している。『源氏物語』(岩波現代文庫、原典は1984年)だ。
 
そしてそれに解説を寄せているのが、何と奇遇なことに、丸谷才一だ。この拙ブログの「本を書く」シリーズは、(12)から「丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎」と副題を付けて進行してきた。2014年3月4日の(13)で私は丸谷才一の『文章読本』を取り上げ、その解説を大野晋先生が書いていることが二人の最初の文学的な出会いだろうと言った。
https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=1048986287515383300#editor/target=post;postID=2901314027975766160;onPublishedMenu=posts;onClosedMenu=posts;postNum=92;src=link
1980年のことである。一方、大野先生の『源氏物語』への丸谷解説は、岩波現代文庫版へのものに書かれたのだろう。2008年刊である。そう思われるのは、、、

(この項 続く、 しかし飛び飛び)