2015年1月10日土曜日

スカイマーク、「懐すっからかん」の経営危機を招いた、西久保社長の独断と愚行(1)

「日経ビジネス」(日経BP社/2014年11月17日号)が発表した「社長が選ぶベスト社長」の調査結果で永守重信日本電産会長兼社長が1位に輝いた。同社創業者の永守氏は、ゼロから始めた日本電産グループを年間売上高約1兆円の規模にまで育て上げた実績を持ち、多くの経営者がその手腕を高く評価している。では、昨年のワースト経営者は誰かというと、筆者は国内航空業界3位スカイマークの西久保愼一社長を選出したい。

 昨年12月、欧州エアバス社が超大型機「A380」の売買契約をめぐり、英国の裁判所への訴訟準備を始めるとスカイマークに通知した。スカイマークが発注した6機のキャンセル料は最大7億ドル(840億円)に上る可能性があるという。これは15年3月期の同社の年間売上高予想880億円にほぼ匹敵する金額だ。

 一方、スカイマークの同期業績も急速に悪化している。売上高こそ前期(860億円)からあまり変わっていないが、経常利益は前期の4億円の赤字から122億円の赤字へ悪化する見通しである。

(この項 続く)

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