2015年5月2日土曜日

富士フイルム、そのエクセレントな転地経営(3)

メディカル機器の分野では4月7日に、1回の撮影で複数の断層画像を得ることができるデジタルX線画像診断システム「BENEO-Fx」を発表した。高額な医療機器はGE、シーメンス、フィリップスが世界的に寡占し、いずれも高い利益率を誇っている。これら三大メーカーの金城湯池に割って入ることができれば、その事業価値はとても大きい。そして富士フイルムHDはこの分野で画像処理技術というコア・コンピタンス(中核となる強み)を有している。

 今月7日にはまた、2つの新製品の発表をしている。シミや肌のくすみなどの肌悩みを持つ幅広い年齢層の女性に向けたスキンケアシリーズ「ASTALIFT WHITE(アスタリフト ホワイト)」から、美白シート状マスク「アスタリフト ホワイト ブライトニングマスク」(医薬部外品)を5月15日に新発売する。そして傘下の富士ゼロックスが4K映像・音声データとLANデータを同時伝送できる光伝送器を世界で初めて開発、5月15日から発売すると発表した。

(この項 続く)

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