2015年6月1日月曜日

リサイクル業界の革命児ハードオフ 「ゴミを宝に変える」驚異の経営(2)

面白いのは、店内の一角に「ジャンク・コーナー」があり、棚に作動しない電子機器や部分品が並べられていたことだ。これらは、修理用のパーツとして重宝されるという。ハードオフを運営するハードオフコーポレーションでは、以下の方針を説明している。

「店頭では、完全に動作しなくても安全性に問題がなければ、原則として買い取ります」

 筆者が訪れた店舗は、同じくハードオフコーポレーションが運営するオフハウスが店内でつながっていた。オフハウスでは、ファッションや生活雑貨を扱っているが、コメ兵のような高級ブランド中心ではなく、より生活感が感じられる商品が多い。ハードオフコーポレーションは、ほかにもモードオフ、ガレージオフ、ホビーオフなどを運営しているが、いずれも生活に密着した商品のリユース事業を展開している。

リユース業界を独走するハードオフ


 リユース業界では、ハードオフ、コメ兵、ブックオフが3大企業だ。この業態は、買い取りと再販売の価格設定さえしっかりしていれば、確実に利益を上げることができる。実際、3社の業績は高く、その中でもハードオフは抜きんでている。

(この項 続く)

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