2015年6月16日火曜日

アルガンオイルが熱い!ブームの予兆、今後は食材としても注目(3)

結果的に、ヨーロッパの主要都市にはメッセ会場が常設されている。今回のシュツットガルトは人口60万人ほどで、ドイツでは中規模の街だが、メッセ会場は東京ビッグサイトに匹敵するほどの大きさだった。ミラノやハノーバーに至っては、度肝を抜かれるほど広い。

ヨーロッパはメッセ・マーケティングで発展した


 ヨーロッパでメッセが拡大したのには、地政学的な理由もある。多数の国から成るヨーロッパでは、昔は交通や通信の手段が限られ、不自由だった。そこで、特定のイベント(メッセ)を開催することにより、製造者、流通や小売り、そして地域の消費者まで参集する。会場では、展示だけでなく実際の契約を含む商行為が積極的に行われる。

 このような、展示会などのイベントを通じたマーケティング活動を、「メッセ・マーケティング」という。ヨーロッパのビジネスは、メッセ・マーケティングで発展してきたのだ。

今回のツアーでは、リプウィット社のセミナーに出席した。興味を持ったのは、同社がモロッコ原産のアルガンオイルの主要な供給元であり、なかんずく日本への輸出社としては最大だと説明されたことだ。セミナーでも、日本人来場者のために、日本語の通訳が用意されていた。

(この項 続く)

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