2015年8月15日土曜日

花王の怠慢 P&Gとの「ケタ違い」の差を生んだ「やる気のなさ」(1)

花王 メリーズ
7月26日、日本経済新聞社は2014年の「主要商品・サービスシェア調査」(対象100品目)を発表した。例えば衣料用合成洗剤の分野は、以下の結果となった。

・1位:花王(38.4%、対前年比0.5%増)
・2位:ライオン(29.8%、同0.6%減)
・3位:プロクター・アンド・
ギャンブル・ジャパン(26.4%、同0.4%増)

 この順位はここ数年変わらないが、今年は2位ライオンとの逆転劇が予想されるほどのP&Gの急追ぶりである。そうなれば、花王としては背中に世界の巨人、P&Gの足音を聞くことになる。ちなみに同調査で、シャンプー・リンス分野では、1位:花王、2位:P&G、3位:ユニリーバ・ジャパンとなっている。

花王の足元の業績は悪くはない。14年12月期の売上高は1兆4017億円(対前年比6.6%増)、経常利益は1388億円(同8.4%増)となった。P&Gジャパンは非上場のため、数字を公表していない。

(この項 続く)

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