2015年11月27日金曜日

誤解だらけのQBハウスの世界戦略 プロ養成徹底、出店地域の価格引き下げ…(6)

上場は果たしていないものの、キュービーネットの業績は悪くない。15年6月期の年商は150億円で前年比8%の伸びで、利益もしっかり出ている。年商でみると、阪南理美容社(365億円)、アルテサロン(168億円)に次ぐ業界3位である。ちなみに、このランクからもキュービーネットはブルー・オーシャンの事例ではないことがわかる。

「3年後までには250店を増やし、国内600店、海外150店としたい」(同社松本修管理本部長)とし、同業上位他社より海外志向が強い。「ビジネス・モデル的には創業時から変わっていない」とも松本氏はしているが、「北野社長体制で引き続き力を入れていくのが、ヒト、特にスタイリストの養成で、サービス業で人手不足の時代となっていることから、ヒトの確保と養成が当社の成長を決める」との認識を示した。

 国内でも成長余地はあるだろうが、日本発祥のサービス形態が海外でもどれだけ大きく育っていけるのか、私はそちらのほうに注目していきたい。

(この項 終わり)

0 件のコメント:

コメントを投稿