2016年1月26日火曜日

社員の老親介護問題、企業存続を揺るがす深刻さ…自分で介護&費用拠出はダメ(1)

国際戦略経営研究学会の戦略経営・理論・実践研究会が1月20日に開催され、出席した。 
「Thinkstock」より

 今回の発表者は佐藤博樹・中央大学戦略経営研究科(ビジネススクール)教授で、報告テーマは『仕事と介護の両立支援:介入研究の結果から』だった。

 佐藤教授は出自が社会学で、ビジネススクール教授としては人事管理論がご専門。経済産業省の「新・ダイバーシティ経営企業100選」の運営委員長や中央大学の「ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクト」の代表なども務められている、当該分野で権威とされている学者である。

 学会での報告なので、発表は佐藤教授のグループが実際に調査をして得られたファクトの報告、分析というかたちをとった。私が出席した理由は、テーマそのものがまさにコンカレント(現代的)で、多くの企業と幹部個人たちがすでに直面している問題についての調査、報告だと思ったからだ。はたして、その期待は裏切られなかった。

(この項 続く)

0 件のコメント:

コメントを投稿