2016年1月9日土曜日

マグドナルド社の売却、私は昨春に提言していた(2)

会社は経営者の器以上に大きくならない


低迷期に入り苦闘している日本マクドナルドHDのチェーンを再生させるには、日本市場に土地勘のないサラ・カサノバ社長ではやはり荷が重すぎた。カサノバ氏は、1月に起きた異物混入問題の折も海外出張を理由に記者会見に出席しないなど、経営課題に対しての優先的な取り組みの意識に問題があるのではないだろうか。上場会社の女性社長中、ただひとり1億円以上の報酬年額を享受しているということのほうが脚光を浴びたのは皮肉なことだ。

 カサノバ社長を支えるべく、3月の株主総会でロバート・ラーソン氏と下平篤雄副社長(営業担当)が取締役に着任した。ラーソン氏は米国本社から送り込まれた。16歳から米マクドナルドの店舗に勤務していたという。下平氏も店舗からのたたき上げで、本部、有力フランチャイズチェーン(FC)の役員を歴任してきた。両氏ともマクドナルドの現場やオペレーションを知悉している。

(この項 続く)

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