2016年4月12日火曜日

ラーメン一杯2千円…ニセコ、ほぼ完全に外国化?日本人にもパスポート要求(6)

アンヌプリスキー場は、かつてモイワスキー場という名で、その後外資も含めて所有者と名称の変更が繰り返された。そのなかに前述した私の旧社もあった。いまでは地元資本の中央バス観光開発株式会社が経営しているが、湧き立つブームでいつ外国資本に売り渡されるか、予断を許さない。

パスポート事件


 今回ニセコに来て思い出されたのは、新潟県湯沢地区のスキー場で起きたリゾート・マンション・ラッシュだ。バブル時代に雨後の筍のように湯沢や石打、岩原などのスキー場にマンション群が林立し飛ぶように売れたが、今ではその取引価格は初期の10分の1程度だともいわれる。

 今回のニセコ行きに先立ち、インターネット上でホテル情報を探した。あるホテルの「口コミ」として次のような投稿を見た。ニセコスキー場のホテルでチェックインしようとしたところ、フロントにいた西洋人の若者から、「パスポートを提示してほしい」と要求されたというのである。客が「私は日本人だ」といっても、「パスポートを」と何度も繰り返されとても不愉快だったという投稿だ。
 オーストラリア租界となってしまったニセコである。私たちは異国に遊ぶような感覚で出かければいい。

(この項 終わり)

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