2016年6月14日火曜日

沈み始めた大塚家具 父・勝久氏は春日部店で娘と正面対決 かぐや姫は月に登れるか(2)


  l 赤字転落の原因は売上高の急落である


赤字転落の原因は売上高の急落である。トップが落ちればボトムは大きく損なわれる。

今回の修正発表では、今期の売上高は前期比42億円減の538億円と、マイナス7%強の落ち込みを予想している。過去15年間で最低になる売り上げ見込みだ。

この数字だけを見ると、昨年の株主総会で公然と対立して実父会長を追放してまで得た経営権を、大塚久美子社長は活かしきれなかったと指摘されても仕方が無い。

 

今期の通期売り上げを下方修正したのだが、「これで終わるのか」という不安は残る。というのは、年が明けてからの月次の売り上げ傾向がジリ貧で始末が悪いのだ。1月から既存店の減少傾向が続いており、引越しシーズンだった稼ぎ時の3月には前年同月期比11.8%減となってしまった。あわてて5月は「大感謝会」と銘打った集客策を実施したものの、今年は不発に終わり、同46.2%減とほぼ半減した。
 
(この項 続く)

 

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