2016年12月22日木曜日

「2016経営者残念大賞」第2位 三菱自は、結局この10年間「何も変わっていなかった」(1)

日産自動車のカルロス・ゴーン社長と
三菱自動車の益子修会長兼社長(東洋経済/アフロ)
「2016経営者残念大賞」。
 今回はグランプリこそ逸したが、今年の“残念経営者”第2位として、三菱自動車工業(以下、三菱自)の益子修社長兼CEO(最高経営責任者)を発表したい

最悪の企業文化にメスを入れなかった罪


三菱自は00年、04年と2度にわたるリコール隠し事件を起こしている。この事件により2人の死者を出す交通事故が発生し、三菱ふそう前会長や元常務ら7人と、三菱自の元社長や元役員6人が逮捕されている。およそ東証一部上場の大企業としてあり得べからざる犯罪を犯した。これを「1度目」の不祥事としよう。

 結果、経営危機に陥った三菱自に手を差し伸べた三菱グループが04年に送り込んだのが、益子氏だった。三菱商事から同社へ常務取締役として送り込まれた同氏は翌年、社長に就任した。以来、同社の最高経営責任者であり続けている。
 では、再生経営者として着任した益子氏が果たすべき最優先責務は、なんだったのだろうか。

(この項 続く)

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