2017年12月7日木曜日

「りらくる」爆成長の驚異的経営…セラピストの自由過ぎる働き方(8)

――りらく社に応募したのは、どんなところに惹かれたのですか。
出上 私は以前からもみほぐしが好きだったんですね。当時は月に1回ほど行っていたでしょうか。でも、好きだからこそ、「もっと行きたい」「さらに行きたい」という気持ちが強かった。そんな自分だったので、りらく(当時の屋号)の価格やシステムは魅力的に映りましたし、伸びていくだろうと思いました。そして実際に急速に伸びていました。

――入社してからは事業推進部に属され、前述したIT化を推し進められたわけですね。
出上 おかげさまで、直面していた成長限界は打ち破ることができたと思います。その結果、地域戦略的にも大阪や関西に限定していたのが、関東を含めた全国に出店拡大を始めることができました。3回の昇進を経て、15年7月に2代目社長に就任させてもらいました。
――ヒラで入社して3年間の間に3回昇格して、社長ですか。やはり、その路線が敷かれていたように聞こえます。欧米の会社だとファスト・トラック(特別昇格予定路線とその対象者)といいます。




38歳の若手経営者、1,000店を達成して海外展開へ



――ITを活用したオペレーションのシステム化のほかには、どんな戦略をお打ちになってきたのですか。
出上 たとえば店舗同士は5km以上離す、というのもノウハウでした。しかし、IT導入のおかげでPOS(店頭)情報が充実し、需要があるとわかれば既存店へ近接する出店も行うようになってきました。

――出店戦略の見直しですね。
出上 はい。それから、以前はりらくるの出店戦略としてはロードサイドで家賃が安い、駐車場がある、といったモデルでした。必然的に都市部や繁華街は避けてきました。これも現在では駐車場がない出店、幹線道路以外への出店、つまりより市街地への出店も判断するようになりました。

(この項 続く)

0 件のコメント:

コメントを投稿