2017年12月21日木曜日

巨大異業種交流組織・BNIの正体…会員8千人(4)

――BNIの活動を通じて大きなビジネスが結実した例は、こちらのチャプターではどんなものがありますか。
堀岡 定例会にビジターとしていらした会社の方から、年商800万円相当の継続的な注文をいただいた方が現メンバーにいます。また経営コンサルティングを展開しているメンバーがリファーラルでとある企業を紹介していただいた。するとその企業が商流の上流にいて、その商圏全体に仕事をいただけるとようになった事例などがあります。


2006年に始まり、急速に拡大している


――そもそも、BNIという組織で皆さんは何をなさり、何を目指して集まっていらっしゃるのですか。

堀岡 BNIを支えているのは、「GIVERS GAIN(ギバーズゲイン)」という理念です。これは、他の人のために行動すれば、その恩恵は巡り巡って自分に返って来る、という意味です。リファーラルを通じて、メンバー同士がお互いのビジネスの機会をつくる、結果として売上を伸ばす手助けをすることでメンバー全員が良い結果を得ることができるのです。

――どういう経緯で、アメリカでBNIは始まったのですか。

堀岡 BNIの創業者兼会長であるアイヴァン・マイズナー博士がまだ28歳だった1985年にさかのぼります。彼は当時アメリカ西海岸でビジネスコンサルタントのオフィスを構えていました。事業は順調だと思われていたのですが、突然大口顧客から契約を打ち切られてしまい苦境に立たされます。そこで売上を上げるために地元の事業者12名ほどを集めてリファーラル・マーケティングをスタートしました。それがきっかけです。当時は今日のような世界中で数十万人が集まるグローバル組織になるとは予想すらしていなかったようです。

 現在世界73カ国で22万人以上の経営者や事業主がメンバーになっています。世界最大級のビジネスミーティング組織となりました。

――日本では古くから活動しているのですか。

堀岡 06年に日本での活動が始まりました。日本ビー・エヌ・アイ株式会社の大野真徳代表取締役が、イギリスから帰国して日本で展開を始めたのです。大野代表はロンドンでBNIの会員だったそうです。日本では、ロータリークラブとライオンズクラブの会員数がそれぞれ約7万人といわれていますが、BNIもすでに8000名を超えるメンバーを擁しています。

(この項 続く)

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