2018年3月5日月曜日

61歳で起業、世界地図を売りまくり、発展途上国で井戸を掘りまくる松岡さんの野望(3)

――それで、すぐに世界地図ビジネスに転進なさったのですか。

松岡 私は実はボランティアをするのが大好きだったんですね。ですからできた自分の時間をボランティア活動に使おう、と思いました。

――それが、なぜ世界地図ビジネスへつながったのですか。

松岡 亡くなってしまいましたが、カンボジアに内田弘慈さんという友人がいました。現地で孤児院を開設、運営していた篤志家でした。
内田さんのところに遊びに行ったら、現地では泥水を沸かして飲んでいるんですね。とても驚き、考えさせられました。それで、これは井戸を掘ってあげなければいけない、と思ったわけです。
私の経歴だと、普通は「学校をつくってあげよう」ということもあったかもしれませんが、その前に「なんとか綺麗な水を飲んでもらおう」と思いました。井戸のほうが優先順位が高い、と強く思いました。

――その原資として、御社を創業されたのですか?

松岡 自分の塾(財源)を手放してしまったことを後悔しました。しかし、嘆いていても仕方がないので、可能性を見いだしていた世界地図で収益をあげて、第三世界への井戸提供に寄与しよう、と思ったのです。

松岡 当社では、定款に最初から「世界地図の制作・販売」と並んで「井戸を掘ること」を謳いました。結論から言うと、井戸掘りの資金稼ぎのためにつくった会社です。

広告媒体であり、啓蒙・教育媒体



(この項 続く)

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